本記事では、2025年11月28日(金)に上映開始されたばかりの『中森明菜 ザ・ステージ・プラネタリウム/AKINA NAKAMORI STAGE PLANETARIUM』@コニカミノルタプラネタリア東京の試写会を取材した内容についてお届けする。 中森明菜ワールドへの圧倒的な没入感は、これまでに一度も味わったことのない特別体験だった。

中森明菜の現在地を体感する40分

■ここでしか体感できない高画質＆高音質

まず一曲目の『スローモーション』の音質のクオリティに衝撃を受ける。サウンドの技術面を担当した（株）NHKテクノロジーズの和田氏によると、中盤で登場する『DESIRE-情熱-』もぜひ聴いて欲しい仕上がりとのこと。「音源を一度バラして、それぞれの音のノイズ等を綺麗にし、再ミックスし最適化しました」と素人にもわかりやすい言葉で説明してくれた。 （ちなみに、音重視の方は真ん中、画像を余すところなく観たい方は一番後ろの席がオススメ） 画像に関しても、全編を通して高画質。その技術の高さは、今回のオフィシャルグッズ「アクリルスタンド」を見ればさらに納得できるだろう。当時の映像を元に、ここまでクリアな美しい画像でアクスタ化するのには相当な技術（とコスト）が必要だったはず。

■散りばめられたギミックの数々

上映開始まもなく目の前に広がる一面の星空は、中森明菜が生まれた1965年7月13日の星空だそう。これは特別なシュミレーターソフトにより再現されており、星空のバックで微かに聞こえる雑踏音は彼女の実家（清瀬市）近くで録音されている。 そして『飾りじゃないのよ涙は』の映像と一緒に楽しめるのは、ありそうでなさそうなどこかのネオン街。その看板に並ぶ店名等は、明菜ファンならきっとどこかで見たことのあるものに違いない。

■40分間で彼女の人生をともに歩む歓び

今回の作品が素晴らしいのは、昔の映像だけでなく現在の彼女までがストーリーになっていることだ。初めてNHKに出演した『スローモーション』の映像から、ファン限定イベントでの「今」の彼女までを40分間という凝縮された時間の中で共に歩むように体験できる。 観終わったとき、それがたったの40分だったことが信じられないような壮大な余韻に圧倒されるだろう。歌姫・中森明菜の輝きは、何万年〜何百億年続くともいわれる星の輝きに匹敵するほど強烈だと改めて確信するひとときだった。

作品使用楽曲

1. スローモーション 1982年8月8日放送　NHK「レッツゴーヤング」 2. 禁区 1984年1月15日放送　NHK「レッツゴーヤング」※公式YouTube未公開 3. 北ウイング 1984年1月29日放送　NHK「レッツゴーヤング」※公式YouTube未公開 4. 飾りじゃないのよ涙は 1985年1月6日放送　NHK「レッツゴーヤング」※公式YouTube未公開 5. ミ・アモーレ[Meu amor e...] 1985年4月21日放送　NHK「レッツゴーヤング」 6. DESIRE -情熱- 1986年12月31日放送　「第37回NHK紅白歌合戦」 7. TANGO NOIR 1987年2月8日放送　NHK「ヤングスタジオ101」※公式YouTube未公開 8. 難破船 1987年12月31日放送　「第38回NHK紅白歌合戦」 9. TATTOO -JAZZ- ALDEA Bar at Tokyo 2024 10. I MISSED “THE SHOCK” -JAZZ- ALDEA Bar at Tokyo 2025【2026年1月14日発売Blu-ray／DVDより超先行公開】