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民衆は電気グルーヴの自粛を求めるか? ピエール瀧の薬物逮捕事件後に
EVENING編集部
更新日:2024年1月3日
2019年3月25日付のビルボード、ダウンロードアルバムチャート2位にランクインしたのは、今年1月にリリースした電気グルーヴの「30」というアルバムでした。
電気グルーヴ結成30周年記念として発売されたアルバムです。今週のチャートには他にも「電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due To Contract」「SINGLES and STRIKES」など計9作がチャートインしています。
電気グルーヴのこの多くのチャートインは、メンバーのピエール瀧が3月12日に麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたことが大きく影響していると言えます。
ピエール瀧といえば電気グルーヴの何もしてないふざけてる方という印象でファンから大変親しまれていましたね。
ピエール瀧の逮捕騒動の影響とは
この影響というのは、実際にピエール瀧が逮捕されたという事実によるものではなく、これに伴って電気グルーヴのCDやその他の商品などの自主回収、販売自粛によるものであると言えます。
彼の逮捕後、音楽ストリーミングサイトからは電気グルーヴの楽曲が消え、また販売自粛というニュースが出てからCDの入手が困難になりました。
その結果、彼らの楽曲が手に入らなくなる前に、と考えた人々が多くいたのではないかと考えられます。
また、レーベルのCD回収や配信停止に対するこのダウンロード数の多さは、アーティストに不祥事があったという理由で今まで親しまれてきた音楽という芸術作品を全てお蔵入りにしようとする音楽業界に対して民衆が反感を覚えているとも取れるのではないでしょうか。
芸能界のお蔵入りの風習の影響とは
これは音楽業界に限ったことではありません。
今回の騒動ではピエール瀧が俳優として出演していたCM作品やドラマなども自粛、配信停止といった策がとられると発表されました。
これに対し、「出演者の不祥事が原因で作品がお蔵入りになる理由がわからない」「そういう風習は誰の特にもならない」などとSNSやインターネット掲示板などで反感を示すコメントが多く見られました。
個人的には、ピエール瀧の出演作品はかなり多く、全てを編集し直し、お蔵入りなどにするのは不可能なのではないかと考えています。
もしそのようなことになれば、日本の音楽、映像といった文化は今よりもずっと悲惨で薄っぺらいものになってしまうのではないでしょうか。
本当に求められる作品の提供とは
誰しもが作品に罪は無いと考えていると思います。
今回のピエール瀧の逮捕による自粛騒動は、もしかしたら今後、作者や出演者の不祥事とその作品自体との関係を分離させて考えるという風習が作られるきっかけになるかもしれません。
特に今回のような、被害者のいない不祥事において、ここまでの自粛がなされることは果たして本当に民衆が求めていることなのでしょうか。今後もこの問題について議論が交わされていきそうです。
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