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BTS「I NEED U」韓国リリース首位獲得から6年間で成し得たコトとは...
EVENING編集部( Evening Music Records )
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韓国のBig Hit Entertainment所属のBTS(防弾少年団)は、今や世界的な名声を得たグローバルアーティストだ。
アジア圏のアーティストとして史上初、全米の「ビルボード200」チャートで2作連続1位を記録するなど、名実ともにその人気を欲しいままにしている人気アーティストだ。彼らは、ここまで名声を得ることができた理由はいくつかあるが、いわゆる歌って踊るアイドルグループで止まるのではなく、メンバー全員が作詞作曲までを自ら行い、リリースする楽曲に積極的に介入することで知られる。謂わば、アーティスト兼プロデューサーとも言える様な役割を主体的にこなすと言うマルチな才能を持ったグループと言える。
BTSが、韓国の音楽番組チャートで初めて首位を獲得したのは「I NEED U」と言う楽曲だ。同曲は、2015年4月に韓国でリリースされ、各音楽番組で1位となるなど大きな反響を呼び、"終わりに向かって堕落する愛を捕まえようと焦る心を表現している。「I NEED U」のリリースからは、2021年の現在では約6年間が経過しているのだが、彼らがこの6年間で成し得た功績とはどの様なコトがあるだろうか...?
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世界で最も権威のあるビルボードチャートでの功績
まず、BTS(防弾少年団)の最大の功績としては、アメリカでもっとも権威ある週間アルバムチャートチャート「ビルボード」で、2018年5月に防弾少年団のアルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』が初登場1位を獲得したことが挙げられるだろう。
今まで韓国のアーティストで世界的な人気を得たアーティストは、BIGBANGなどを初め存在していたが、実績としてそのトップの成果を得たのは、BTSが最初である。
これは、アジア及び韓国人アーティストで初めて成し遂げた偉業として世界中でニュースとなり、さらに、その3ヶ月後に発売された『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』で2度目のビルボード初登場1位となったことで、自ら作った記録を更新したと言う逸話付きだ。また、全米1位の歌姫ホールジーや、世界的DJであるスティーブ・アオキなどとのコラボ楽曲のリリースや、世界的な影響力の強いジャスティン・ビーバーとの交流など、全米アーティストも注目するK-POPグループに登りつめた。
当初は、ここまでの展開を誰しも予期し得なかった速度で人気が拡大していった訳だが、それを成立させた戦略は「グローバル視点」と「楽曲の良さ」であると言える。
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「グローバル視点」と「楽曲の良さ」とは
各種メディアで取り上げられているが、韓国の音楽はグローバル視点だ。
これは良くも悪くも、音楽事務所が最初から、韓国の国内音楽マーケットだけでなく世界の市場を視野に入れたプランを考え動いていると言う事になるのだが、BTSの成功要因のひとつに間違いなく入ってくる要素だ。世界の音楽マーケットは、2018年時点では米国が1位、日本が2位、3位がイギリスと言う状況で、韓国は6位である。世界的に見れば、韓国の音楽市場は成長マーケットであるが発展途上的であり、より大きな成果を得るのであれば米国や日本の市場を狙うのが定石なのだ。
このため、韓国の音楽プロデューサーは、各国で好まれる音楽的な特徴を研究し、最新リリース曲にも反映させることに加え、マーケティング観点ではSNSを駆使し、現地法人スタッフなどを中心に自然な形でアーティストが認知される環境を整えている。さらに、アーティストの教育においても、養成所に入った段階からダンス・ボーカルスキルに加え、語学教育にも力を入れるのだ。
そして、次に、楽曲の良さが挙げられる。
これは世界の音楽トレンドに即した原曲レベルでの良さも勿論あるが、各国の言語翻訳版のリリースやMVの展開などにもその対応が見て取れる。アーティストとしては、ボーカル・ダンスレッスンに、各国の言語パートを覚えたり、ステージングの打ち合わせなど、枚挙にいとまの無い忙しさとなるだろうが、その細かい努力が結果にも繋がっている。
なお、昨年末にリリースされたBTSのニューアルバム『BE (Deluxe Edition)』は、最も「BTS」らしい音楽が収められた作品となっている。 "新しい日常の中でも私たちの人生は続く" というBTS自身のストーリーから始まり、ファンと世界へ向けた癒しの言葉を伝えるアルバムとなっており、彼らのこの6年間の活動の結晶が詰まっていると言えるだろう。
グローバルアーティストとしての楽曲の世界にぜひ浸ってみて欲しい。
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