楽曲制作において大切にすべき曲の構成要素のポイントについて
音楽クリエイター向けの講座記事の第1回目は、作曲をする上では欠かせない楽曲の構成を理解し、良い音楽の制作において重要な楽曲の全体像についてお届けしていきます。
ただ、本題に入る前に皆さんには、大前提として楽曲の構成は数多く存在し、必ずしも絶対的なフレームワークがある訳では無く、あくまで自由であることをご理解いただけたらと思います。
楽曲を通して自分は何を表現したいのか、それをどの構成の、どの部分で表現したいのかによって、楽曲の構成は自ずと決まってきたりもしますが、一方で、制作過程においてその構成を変えてみるなど、当初考えていた構成とは異なる完成形に辿り着く場合もあります。
この様なことは、自由な表現の枠組みの中において生み出された作品であるので全く悪いことではありません。寧ろ新しい趣向を入れた作品が、世の中の音楽トレンドを掴むことも多数あり、良いこととも捉えられます。
楽曲制作は、試行錯誤の中で作ったものを壊してまた組み立てる作業の繰り返しだと考える為、大切なことは「自分が表現したいものを創る」ことと言えます。
楽曲制作に挑戦しようと考えている方や、挑戦し始めたは良いものの行き詰まっている方は、是非この考え方を参考にしていただきたいです。
◆ 楽曲の構成要素とは
さらに、次は、普段聴いている音楽がどのような構成でできているのかについてお届けします。
楽曲の構成についてまだ理解ができておらず、楽曲制作と言っても何から始めたら良いか分からなかい、または、行き詰まっている方に向けて、以下ではAメロ、Bメロ、サビ、Cメロ、イントロの役割について簡単に触れていきます。
・Aメロについて
Aメロの特徴や印象は、曲の導入部分、聴く人の心を掴む、といったものがあります。皆さんもこの曲のイントロに心を掴まれたなんて経験ありませんか?すなわち、聴き手が曲の印象を形作る冒頭の部分です。そのことを考えると奥が深い構成部分でもあるので、難しいとは思いますが、曲の全体像をイメージしながら作ってみましょう。豆知識…Aメロが、曲の始まり、Bメロにつながるものという印象があることを逆手にとり、Aメロ→サビという急展開な構成をすることで聴く人を惹きつける技もあります。