ロックバンド・LANYの新アルバム『mama's boy』から見る彼らの天才的センス、世界を虜にした音楽の魅力。

Seigo Ando( Evening Music Records )

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アメリカのロサンゼルス発のロックバンド・LANY。

 

彼らの活動の様子は、おそらく日本でもなかなかに浸透していることだろう。昨年8月には、Zepp DiverCity Tokyo、梅田 CLUB QUATTROにて、アルバム『Malibu Nights』を提げての来日ツアーを行った。

 

端正なビジュアルも彼らの重大な要素の1つであるが、やはりなんといってもロックバンドだ。曲が非常に良い。

 

また、ロックバンドという括りにはなるが、ポップソングに彼らは最初から傾倒しており、シンセサイザーやストリングを駆使した前衛的なサウンドが特徴的だ。ロサンゼルスの、都会的な空気がとても似合うのだろうと、イメージを膨らませてくれるようだ。

 

そんなLANYの活動は止まるところを知らず、2020年には新アルバム『mama's boy』をリリースしている。

 

LANYの変わらない良さと、これまでのLANYにない新しい魅力が付け加えられている、"シティ・ポップ・ロック "と言える楽曲だ。

 

 

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都会的である、その反面、物悲しさや、都会ならではの情緒が歌われている。

 

 

シティ・ポップ・ロックとも上記で紹介したように、なんと言っても彼らの音楽は都会の空気感を感じさせてくれる。

 

このことに関しては、初期の頃から変わらない特徴とも言って良いだろう。さらには、流行のサウンドを取り入れることによって、移り変わりの激しい ”都会” という一面を、サウンドで表現していることになる。

 

浮遊感があって、幻想的な気分にさせてくれるLANYの音楽には、程よい物悲しさや情緒というものもある。いわば、インディー・ロックやカントリーミュージックのような一面もあると言えるだろうか。

 

アップテンポなビートに乗せながらも、透明感と寂しさを感じさせるメロディやリリックで歌われる『heart won't let me』という曲は、中でも印象的だ。

 

どハマりしている人が急増の中、彼らの次なる来日公演を期待するとともに、日本でも爆発的なヒットを果たすことを期待したい。

 

 

 

※ 記事訂正: 2019年8月のライブ会場を「Zepp DiverCity Tokyo」に訂正しております。(2020/10/18更新)

 

 

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Seigo Ando
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