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04 Limited Sazabys『MYSTERY TOUR 2020』、対バン相手が不明?
Seigo Ando( EVENING編集部 )
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本記事はEVENINGニュース記事です
更新日:2023年12月14日
若い世代に絶賛大人気を誇る4人組ロックバンド・04 Limited Sazaabysが今現在敢行中の主催ツアー「MYSTERY TOUR 2020」がとても前衛的で、面白い。何が面白いかというとこのツアー、各公演にゲストアクトとして1組ずつ対バンのアーティストがブッキングされているのだが、その対バンが誰なのかを公表していないのである。ということはつまり、実際に会場に行って、ステージの幕が降りるまで誰が出演するのかわからないということである。あまりに前衛的すぎて、こんなツアー企画は聞いたことがない。
だが今回のこういった企画は、それまでありきたりであったスタイルを一新するといった思いが垣間見えるような気がする。何かしらのアーティストがツアーを主催するとき、ゲストバンドを呼び、それを事前に公表しておくというのが慣例的なスタイルであるが、そうなると主催のバンドではない、ゲストアクトを目当てとしてくるお客さんが増えるのである。
それ自体は何も悪いことなんかではなく、むしろ動員を増やしたいという意味からゲストアクトを招聘しているケースが多い。海外アーティストの来日公演の場合でも、このあいだのエド・シーランはゲストアクトにONE OK ROCKを迎えたし、数年前のColdplayはゲストアクトにRADWIMPSを迎えるなど、国内では簡単にチケットが取れないような超人気アーティストを迎えることによって動員を確保するなどしていた。
だが、ゲストアクトとして迎えるアーティストのブッキングのバランスが悪くなるとよくない。ツアーの全日程において、ずば抜けて人気のあるアーティストがゲストで出る日だけはソールドアウトとなっていても、他の日だとからっきし、なんて例もある。
またゲストアクトだけが目当てであり、主催のアーティストには興味がないなんてことにもなるとまずライブ自体が盛り上がらない。
本来ゲストアクトというものは、前座とも呼ばれるように主役ではない。役割としては自分たちのライブで会場の空気を温めるといったことが求められる。こういった対バン制のツアーにおけるジレンマのようなものに一石を投じたのが今回の「MYSTERY TOUR 2020」である。
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会場をアッと驚かせる「MYSTERY TOUR」のゲストアーティスト
1月後半から始まった「MYSTERY TOUR」、今日までで6公演が行われているがいずれもゲストアクトは超豪華だ。ここまでの公演で出演したバンドは、クリープハイプ、ORANGE RANGE 、ヤバイTシャツ屋さん、UNISON SQUARE GARDEN、SiM、Dragon Ashである。
各バンドが誇る人気、キャリアはいずれもフォーリミと肩を並べる、及びは上回っていくほどのアーティストが揃っており、これほどの対バンは人気フェスでもないとなかなか見ることができない。
04 Limited Sazabysは地元で開催のYON FESなどのように、フェスを主催するなど活動の幅が広い。メディアへの露出も徐々に増えていっている彼らは、今後の躍進もとても楽しみなアーティストである。
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