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50年前の1969年、伝説ウッドストックの裏で開かれた”黒人のウッドストック”、Harlem Cultural Festivalとその記憶
50年前の1969年8月、60年代のロック/ヒッピー文化を象徴する歴史的ライブイベント、ウッドストックが開催されていたことは別記事でも触れたとおりであるが、歴史の影に埋もれかけていた「もう一つのウッドストック」があったのはご存知だろうか。
黒人文化の中心地で開かれた「黒いウッドストック」、Harlem Cultural Festival
それは、3度目の Harlem Cultural Festival(ハーレム音楽祭)であり、ウッドストックの会場から160キロほど離れたニューヨークのマンハッタン地区にあるハーレムで開催された。ハーレムは20世紀前半から黒人住民が多数流入し、人口の多くが黒人であり、アメリカ黒人文化の中心地として知られていた。
ニーナ・シモン、B.B.キング、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、スティーヴィー・ワンダーなどの大物が出演
このような背景から、Harlem Cultural Festivalは、R&B歌手 Nina Simone(ニーナ・シモン)、ブルースギタリスト B.B. King(B.B.キング)、ファンクバンド Sly & the Family Stone(スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン)、ポップスター Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)等の大物黒人ミュージシャンが多数出演し、 「Black Woodstock(黒いウッドストック)」という呼び名も持つ。