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NewJeans がビルボード200で1位の快進撃! 韓国ガールズグループではBLACKPINK(ブラックピンク)に次ぎ2組目
EVENING編集部( Evening Music Records )
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NewJeansの快進撃が止まらない。
すでに耳にした方も多いかも知れないが、米ビルボードが8月2日(現地時間)に発表した最新のアルバムチャート「ビルボード200」で、NewJeans(ニュージーンズ)のセカンドミニアルバム「Get Up」が1位に初登場した。
この記録から、彼女らはデビューから僅か約1年で初の同チャート入りを果たしたことになり、業界内でも今注目が集まっている韓国ガールズグループとなっており、米ビルボードでの1位獲得は、K-POP女性グループとしてはBLACKPINK(ブラックピンク)に次ぎ2組目の快挙となっている。
Spotifyでも20億回のストリーミングを突破
NewJeansは、ミンジ、ヘリン、ハニ、ダニエル、ヘインの5人からなる韓国ガールズグループで、BTSの所属事務所でもあるHYBEが運営を手がけている。メンバーも、オーディションで選出された韓国人3人、オーストラリア系韓国人1人、ベトナ厶系オーストラリア人1人の多国籍な顔ぶれで構成されており、HYBEが本腰を入れてグローバル音楽市場を狙いに行く気概が現れているグループだ。
また、NewJeansの所属レーベルは、SMエンタテインメントのクリエイティブディレクターとしてEXO、Red VelvetなどのSM所属アーティストのアルバムコンセプトを担当した経歴のあるミン・ヒジンによる新レーベル「ADOR」であり、プロデュース側も盤石の布陣を組んできていることが分かるだろう。
そんな彼女らだが、破竹の勢いが止まらない状況だ。
8月1日にSpotifyにより公表された情報によると、NewJeansのリリース楽曲の総ストリーミング回数が7月30日時点で、20億18万6,919回を記録。これをデビュー後、約1年で達成したというから驚きで、今年の3月にSpotifyで合算累積10億ストリーミングを達成した際には、K-POPアーティストとして最短記録を樹立したことが認められ、英国ギネス世界記録にも登録されている。さらに、その記録から5ヶ月も経たないスピード感で、今回の20億ストリーミングを達成した形になっているのだ。
ただ、プロデュース陣が優秀であることは言うまでもないが、なぜここまでのスピード感を持って世界に彼女らの魅力が認められたのかは気になるところだろう。
川谷絵音も唸らせるNewJeansの良さとは
Quote source:https://youtu.be/jOTfBlKSQYY
NewJeansの快進撃を分かりやすく解説していた音楽番組がある。
それは2023年3月5日に放送されたテレビ朝日系「関ジャム 完全燃焼SHOW」での「韓国発ガールズグループ特集!!」での一幕にて語られていた。同番組では、専門家ミュージシャンを交えて、K-POPガールズグループの歴史やカルチャー、魅力について触れ、最近話題のグループとして NewJeans が語られるという構図になっていた。
当時、川谷絵音を含む音楽のプロが語っていたコメントは、以下のような内容だ。
土岐麻子:
「これまでのガールクラッシュみたいな強さだったりとかまた違った、柔らかい感じ、ちょっと力が抜けた感じ。90年代後半から2000年代前半の雰囲気をすごく感じさせる、懐かしいレトロな感じ」
川谷絵音:
「僕も『やられた』って思ったんですよ。NewJeansを聴いた時に。まじミュージシャンが聴くミュージシャンズ・ミュージシャンというか。周りのミュージシャンがいきなり『NewJeans好きだ』って、めっちゃみんな言い出したんですよ」
岡嶋かな多:
「絶妙な抜け感とか、仕草だったりとか。K-POPがまた次のフェーズ(局面)に入ったのかなという感覚がしましたし。自分自身、こんな曲を来年は用意しておこうみたいな感じで書いていた曲が、あ、これはもう使えないかもしれないなっていう気持ちになるような。ちょっとそれで、一日ぐらいへこみました」
番組内でも語られたように、従来のK-POPガールズグループにありがちであった "ガールズクラッシュ" が見せる「女性が持つ力強さ」ではなく、「レトロな中にも新しさが感じられ、クセになる楽曲」を次々リリースし、韓国音楽シーンの新局面を感じさせる存在となっていたと言える。
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新曲 ETA の良さは異常
日本の音楽シーンの専門家の間でも、今回の記録が打ち立てられる前から注目されていた訳だが、NewJeansの新曲「ETA」はそのような評価を貰って尚、世界に驚きを与える楽曲の出来だった。
本作は、アップルとコラボし、新曲のミュージックビデオをiPhone 14 Proで撮影したことを訴求するキャンペーンとしても知られており、CMで彼女らが披露するダンスと、iPhoneのコマーシャル戦略が見事にマッチしている様子を見かけた方も多いはずだ。筆者が最初にこのCMを見た際は、一瞬アップルのCMと分からず、NewJeansのMVコマーシャルかと思った程、曲の良さが際立っていた。
TwitterやTikTokのコメント欄では「アップルが、NewJeansのCMをやっている」と言った声も聞かれる程、主役を奪ってしまう程の出来映えということだろう。
また、この曲のタイトルにもなっているETAとは「Estimated Time of Arrival(到着予定時間)」の略で、ミュージックビデオ内ではプールパーティーに参加したNewJeansのメンバーが、友達のボーイフレンドが他の女の子に言い寄っている姿を目撃するシーンから映像がスタートしている。
そして、iPhone 14 Proで、その友達にFaceTimeを使って様子を伝えるシーンから物語が進み、怒った友達が車で現場に駆けつけるというストーリーになっている。
ETA YouTube動画:
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撮影監督 シン・ウソク氏の提案とは
また、同作の撮影監督であるシン・ウソク氏も、彼女らの成功に一役を買っている。
ETAの映像を制作する話が来た時、もともとはiPhone 14 Proを使った撮影として、振り付け動画だけを撮る予定だったのだが、シン・ウソク氏側から「どうせならミュージックビデオを作りませんか?」と逆提案したと言うのだ。アップル側も意表を突かれたに違いないプロポーサルだが、この機転もあってか、結果的にNewJeansの曲は爆発的に世界の認知を獲得することとなった。
彼女らのMVを見たファンが iPhone 14 Pro を購入し、アップルのCMを見た人がNewJeansのファンになる。まさにWinWinと言える構図だが、世界No.1とも言えるテック企業をスポンサーにしながらも、大胆にこのような戦略を取れるところが、今の韓国音楽シーンの強さに繋がっていると言えるだろう。
グローバルシーンで目覚ましい活躍を見せるNewJeans。今後の活躍から目が離せない。
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