撮影:Ray Otabe

chelmicoでも活動する鈴木真海子、ソロワンマンライブのレポートが到着!

EVENING編集部( Evening Music Records )

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今夏も様々なフェスに登場し、ラップユニットとしての存在を確かなものにしているchelmico。そのMCであるMamikoこと鈴木真海子が、ソロでのワンマンライブを914日、EX THEATER ROPPONGIにて行った。

 

ソロとして昨年はソロアルバム「ms」をリリースし、恵比寿ガーデンホールやBillboard Liveでのソロライブを成功させ、今年はchelmicoとしてもアルバム「gokigen」のリリースやツアーを行うなど、精力的な活動を展開する鈴木真海子。その期待の高まりを表すように、また今年初のソロライブということもあり、この日のチケットはソールドアウト。EX THEATERにはグッズを身に着けたファンから、平日ということもあってか会社帰りと思しきオーディエンスまで、幅の広いリスナーが集い、その開演を待つ。

 

バンドセットに加えて、ソファや観葉植物、ランタン、絵画などが置かれ、自室をイメージしたような装飾が設えられたこの日のステージ。その舞台が暗転すると、鈴木がバンドメンバーとともにステージに登場し、ライブは2017年リリースの初ソロ「Deep green」収録の「Blue」からスタート。そして「ms収録の「judenchu」へと展開し、日々の緊張を解すような、メロウで緩やかな空気が会場を包み、着座したオーディエンスも自然と体が揺れ始める。

 

「こんばんは、鈴木真海子です。気を張らずに見てくれればなって思います」という言葉どおり、この日の鈴木はゆったりとした衣装に身をまとい、メンバーも部屋着的なスウェットでコーディネート。「今日は家の中っていう設定なので、スウェットにしてみました。あと、このスウェットは受注生産でみなさんも買えるので、チェックしてみてください。できれば上下で揃えて欲しいな〜」とちゃっかり宣伝することも忘れない。

 

 

「渋谷系」楽曲のカバーも...

 

 

そしてこの日のバンドメンバー(Bs:井上真也/Ky沼澤成毅、ESME MORIGt:近藤邦彦/Perc.松下源(思い出野郎Aチーム)/Drryo takahashi)の紹介をはさみ、ダンサブルなシャッフルビートが印象的な「19」、鈴木がスキャット的な言葉を載せていく「空耳」、原曲よりもソリッドなビートアプローチにリアレンジされ、鈴木も原曲よりも力強く歌う「Lazy river」と、ライヴならではの展開でオーディエンスを惹きつけていく。そのまま99日に配信リリースとなった新曲「Come and Go」から、ディスコティックなビートに鈴木のグルーヴィーなラップが映えるmani」へ展開し、ライブは一旦休憩へ。

 

インターミッションをはさみ、再びステージの明かりが落ちると、バンドの演奏に合わせて、スウェットにスリッパという部屋着姿の鈴木がステージに登場。そしてライブの後半戦はサニーデイ・サービス「青春狂走曲」のカバーからスタート。フィッシュマンズ「いかれたBabyのカバーに続く、いわゆる「渋谷系」楽曲のカバーには、会場から驚きを含めたような大きな拍手があがった。

 

同じように大きな拍手に包まれたのは、ゲストとして呼び込まれた工藤祐次郎との「よるのとしょかん」、そしてyonawoから荒谷翔大とギターの斉藤雄哉、そしてラッパーのSkaaiを迎えた「tokyo feat. 鈴木真海子, Skaai」の披露だった。まずテレビ東京「シナぷしゅ」の9の歌として制作された「よるのとしょかん」では、「私の大好きな工藤祐次郎さんです!」と鈴木が呼び込めば、工藤は「レコーディングのとき、鼻炎だっていうからティッシュを渡したら、そのまま目の前でおもいっきり鼻をかんだ鈴木真海子です!」と話し、会場からは思わず笑いが起きる。楽曲自体も、アコギを基調にしたサウンドと牧歌的でメルヘンチックな歌詞、そして鈴木と工藤のユニゾンが印象的な、穏やかな空気を纏った一曲となっていた。一方、「tokyo feat. 鈴木真海子, Skaaiは現行のシティミュージックを体現するようなビート感と、ラップとヴォーカルがシームレスに繋がったスタイル、そしてyonawoSkaaiそして鈴木のマイクリレーが印象的な一曲。その対照的とも言える二曲を連続して披露し、それを分裂させない鈴木のスキルと声の魅力には驚かされる。

 

MCでは「今年の『キングオブコント』、どうなると思います?今年も激熱だよ!」と完全に趣味の話をし始める鈴木。そしてその話題とは全く関係なくSly & The Family Stoneの「Family Affair」のカバーから、ファンキーかつディスコティックなアレンジが施された「どっかの土曜日」に展開。そのどちらも鈴木の伸びやかな歌声が楽曲を纏めていく。

 

 

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鈴木真海子の表現力の豊かさとアプローチの多彩さも...

 

 

今年12月から来年1月にかけて開催されるchelmicoの対バンツアー「chelmico 対バンツアー 2022-2023 ()」の話題に続き、Rachelとともに制作された「Lily feat.Rachel」、そしてRachelに向けて作られたR」と、chelmicoの絆を感じさせる楽曲を披露。そしてプログレッシブなサウンドと、憂いとタフネスの両面を感じる鈴木の歌声に彩られた「untitled」とライブは進んでいき、ラストはリズムマシンのスイッチを自ら入れ、そのビートとパーカッション、そしてキーボードというシンプルなサウンドの上で緩やかに歌う「山芍薬」でライブは幕を閉じる。

 

そしてアンコールを促す拍手に導かれて登場した鈴木。「アンコールありがとうございます。……まあアンコールありきで(セットリストを)組んでるんですが」という身も蓋もない、しかし自然体のMCから「じゃむ (feat. iri)」。そして「次でホントにラストです。みんな本当にありがとうね。なんか早かったですね。じゃあ皆さんお気をつけてお帰りください」という惜別の言葉から「Contact TOSHIKI HAYASHI(%C) remix」でアンコールを締め、鈴木とバンドメンバー、そしてこの日のゲストがステージに並び、惜別するように会場に手を振りながら、ステージをあとにした。

 

原曲をこの日のライブに向けてリアレンジしたバンドの力量と、その再構築されたサウンドを丁寧に吸収し、新しい楽曲の魅力を歌い手としてもしっかりと表現した鈴木という、コラボレーションの妙も感じられたこの日のライブ。鈴木真海子というアーティストの表現力の豊かさとアプローチの多彩さ、そして根本的なヴォーカリストとしての稀有な魅力をしっかりと表すライブは、こうして幕を閉じた。

 

:高木"JET"晋一郎

撮影Ray Otabe

 

<セットリスト>

 

01. Blue

02. judenchu

03. 金木犀

04. 19

05. 空耳

06. Lazy river

07. Come and Go

08.  mani

09. 青春狂走曲(サニーデイ・サービス cover

10. よるのとしょかん

11. tokyo feat. 鈴木真海子, Skaaiyonawo

12. Family AffairSly & The Family Stone cover

13. どっかの土曜日

14. Lily feat.Rachel

15. R

16. untitled

17. 山芍薬

EN1. じゃむ (feat. iri)

EN2. Contact TOSHIKI HAYASHI(%C) remix

 

 

<リリース情報>

 

■ 202299日(金)配信

digital single 鈴木真海子「Come and Go

https://mamikosuzuki.lnk.to/comeandgo

 

 

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