YOASOBI、Ado、あいみょん…レコチョクランキング2021から見る「令和版 売れるアーティスト像」とは...

EVENING編集部( Evening Music Records )

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令和の時代に「売れている」といわれるアーティストにはどのような共通点や特徴があるのだろうか...。

 

一概に「売れている」という定義自体も難しく、音楽業界ではいつの時代でもヒットを飛ばすアーティストはいるものだが、本記事では、レコチョク2021上半期ランキングをもとに、令和時代の売れるアーティスト像について考えていきたいと思う。

 

 

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2021年現在の人気アーティスト

 

 

今回は「レコチョク2021年上半期ランキング」のシングル、アルバム、アーティスト、ハイレゾシングル、ハイレゾアルバム部門と「レコチョク上半期サブスクランキング」のアーティスト、再生回数部門と「dヒッツ上半期ランキング2021」のアーティストランキング、myヒッツランキング部門を参考にする。これらのランキングに2回以上名前が入っていたアーティストのうち過去五年以内にデビューしたアーティストを取り上げ、令和の売れるアーティスト像について検討していきたい。

 

該当するのは、以下のアーティストである。

 

・Ado

・YOASOBI

・優里

・米津玄師

・Official髭男dism

・あいみょん 

 

これら6組のアーティストは、ブレイクした時期やブレイクのきっかけになったメディアは違えど、世間一般に認知される代表曲を持ち、継続的な音楽活動を行っているという点で共通している。では令和という時代において彼らの音楽が受け入れられ、人気を博すようになった要因はどこにあるのだろう...。

 

 

世界観の強さ

 

これは「世界観が強い」=「分かりやすい」という事かもしれない。

 

AdoやYOASOBIなどネット初のアーティストが特にこの特徴を強く持っていると考えられる。YOASOBIやAdoの楽曲が広まっていくきっかけとなったプラットフォームの一つに、動画視聴アプリ「TikTok」がある。TikTok内では楽曲の一部(主にサビ)が切り取られて使われることが多く、秒数にしてだいたい15秒から20秒程度である。この時間的制約の中で楽曲の魅力を伝えるためには強く明確な世界観が必要になるといえる。

 

Adoは「うっせえわ」に代表される強烈な歌詞と力強さを前面に押し出したインパクトのある歌唱でその世界観を作り出している。歌声が特徴的なことはもちろん、知らない曲だったとしても「あの人の曲だ!」とわからせてしまう独特の雰囲気を持っている。また、YOASOBIも "小説を音楽にする" というコンセプトのもとに楽曲を製作しており、それぞれの楽曲において主人公は違えど明確なストーリーが提示されている。ボカロ楽曲の流れを受け継いだ特徴的なメロディーラインも相まって、「YOASOBIの楽曲」というジャンルが確立されているように思えてしまうほどその世界観は強烈である。

 

サブスクリプションサービスの普及によって、リスナーが触れられる音楽の数が格段に増えた。その分一曲の音楽にかける時間も短くなったといえる。このような状況の中で、繰り返し聞きたいと思わせるような強い世界観を持ったアーティストが生き残っていくのは間違いないだろう。

 

 

歌詞の味わい深さ

 

楽曲において歌詞の共感性が重視されるのは令和に限った話ではないが、ここ最近ヒットする楽曲は歌詞の魅力が取り上げられることが多い印象がある。令和の時代には、歌詞があまり深い意味を持たない耳障りの良さやのれることを重視した楽曲ではなく、歌詞をじっくり「聴かせる」曲を作るアーティストが評価されているといえる。

 

例えば、優里のヒット曲「ドライフラワー」やOfficial髭男dismの「Pretender」は失恋といった普遍的な体験による痛みを切なく丁寧に表現している。恋愛や人生について示唆に富んだ歌詞で表現するあいみょんの楽曲は「スルメ曲」と評され、何度も繰り返し聞きたくなる魅力を持っているといえる。米津玄師も「Lemom」「馬と鹿」のように、重めだったり壮大だったりするメッセージを歌った楽曲が共感や感動を生んでいる。

 

このような、歌詞が魅力である楽曲が多く評価されるようになったのもまたサブスクの台頭によるものだと考えられる。サブスクを解禁しているアーティストの楽曲は基本的に聞き放題であるため、リスナーは一度いいと思ったアーティストの曲を過去の作品までとことん聴きこむことができる。サブスクによって耳障りやノリの良さだけを追い求めるのではなく、歌詞をじっくりと楽しむという姿勢で音楽に向き合う環境が整えられた結果、魅力的な歌詞を作るアーティストが高く評価されるようになったといえるだろう。

 

そしてこれは、いつの時代にも言えることでありながらも確かに令和の売れるアーティスト像の重要な特徴であろう。

 

 

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令和に売れるアーティスト まとめ

 

最後に、令和の売れるアーティスト像をまとめたいと思う。その特徴として挙げられるのは...

 

・世界観を強く持っていること

・歌詞が魅力的であること

 

...が挙げられると言えるだろう。あなたの好きなアーティストにも該当しただろうか?

 

令和の時代にアーティストとして成功するには、楽曲が魅力的であることはもちろん、音楽の聴かれ方の変化に敏感であることが大切なのだと思う。

 

 

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