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新海誠「天気の子」作品の脚本が変わったのはRADWIMPSのおかげ?
EVENING編集部
公開日:2019年4月13日 / 公開日:2024年1月10日
7月19日に全国公開される新海誠監督の新作アニメ映画「天気の子」の劇中音楽を、なんとRADWIMPSが担当するということが明らかになりました。
新海誠とRADWIMPSといえば、2016年に公開された「君の名は」が大ヒットしたことでかなり注目されました。新海誠作品と野田洋次郎(RADWIMPS)の世界観がかっちりとハマっていた神作でしたね。あれから3年ぶりとなるタッグ、とても楽しみです。
「君の名は」といえば、新海誠監督の名前を一気にメジャーまで押し上げた作品としての印象が強いです。
「君の名は」以前の新海誠作品とはガラリと印象が変わったとしてファンの間でも物議を醸しました。
もともと新海誠の代表作は「秒速五センチメートル」であったと言えます。それから、「雲の向こう約束の場所」「言の葉の庭」「星を追う子ども」なんかも有名ですね。
新海誠作品の「窓辺系」とは
かつての新海誠作品の傾向として、「窓辺系」というジャンルが当てはまります。
窓辺系とは、主人公が極端に内向的で、問題解決に対して具体的な行動を取らないまま淡々と日常が描かれて唐突に終わるというような脚本のことを言います。
はっきり好き嫌いが分かれるようなジャンルで、人によってはバッドエンドや胸糞と感じるかもしれません。そんな話つまらないよ、と思う人もいるかももしれませんが、新海誠作品のミソはこのような脚本に眼を見張るような非常に美しい風景が合わさっているところなのです。
現に、秒速五センチメートルや言の葉の庭のポスターなんかは、完全に美術推しで、人物を中心としたものではありません。キャラクターの表情や動きよりも、情景描写の美しさが感情を表しているといった感じです。
秒速五センチメートルが示す人気からも
特に脚本という観点からみると、秒速五センチメートルなんかは(背景はあんなに綺麗なのに重要度が低いからか人物の描写はそこまで上手くないです)ある一定数のマニアからは絶大な支持を得ることになる作品でしたが、いわゆる一般受けはしないと言われてきました。
ところが、「君の名は」のストーリーは今までの窓辺系主人公とは違い、キャラクターそれ自体にフォーカスされた脚本であるといえます。これまでの背景や光の描写のうまさを残したまま、人の心を掴む表情豊かなキャラクターを作り上げたことは、メジャーとなるという点において大成功を収めたといえます。
野田洋次郎の歌詞の世界観が表現する世界とは
この成功は、野田洋次郎の歌詞の世界観に助けられたという点もあげられると考えられます。
今回「天気の子」の製作にあたって、RADWIMPSは「恐らくそんじょそこらのカップルよりも頻繁に、毎日毎日新海さんとメールのやり取りをしながら作業を進めています」とコメントしているらしく、脚本段階から両者で何度もミーティングしているようです。
新海誠だけでなく野田洋次郎が脚本に加わることで、以前の作品とは違ったストーリーの作品になると予想されます。昔からの新開ファンには不評になるかもしれませんが、次の作品は「君の名は」に続いて類まれな大ヒットを記録する作品になるかもしれません。
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