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米津玄師「感電」カバーに続き「Replica1」をリリース。期待の新人アーティスト「SUIREN」が注目を集める理由とは...
EVENING編集部( Evening Music Records )
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皆さんは「SUIREN」と言うアーティストをご存知だろうか...?
ボーカルの "Sui" と、キーボーディスト兼アレンジャーの "Ren" による音楽ユニットで、2020年7月に最初のオリジナル楽曲「景白-kesiki-」を公開して以来、その透き通る様なハイトーンボイスと完成度の高い楽曲アレンジで、今、業界を中心に注目を集めている新人アーティストだ。
彼らの素性は全く明かされていないのだが、その音楽的センスは目を見張るものがあり、当編集部でも昨年Twitterの投稿タイムラインで偶然発見した、米津玄師「感電」カバー動画の完成度の高さに部内がざわついたのは記憶に新しいところだ。SUIRENが投稿した「感電」のYouTube動画は、現在10万再生(2021年3月時点)される等、多数の視聴者からの反響を得ており、本家 米津玄師の原曲に "SUIRENの良さ" を加えたアレンジと、高音域のメロディでも "透き通る" 様な歌唱力で表現してしまうボーカルにより、謂わば "SUIRENの音楽" としてリスナーの心を掴んでいると言える。
※ 関連記事: 米津玄師「感電」をカバーしたSUIRENってアーティストが気になる件
※ 米津玄師「感電」カバー動画: https://youtu.be/FtsAU3lRNsw
また、昨今のインターネットを活用した音楽業界のトレンドとでも言うのだろうか。その活動がWeb上に限定されており、アーティストの素性が明かされていない事が、逆に関心をそそられる事も重要なポイントだ。すでにその知名度は全国区となっている「ずっと真夜中でいいのに。」にも同じ事が言えるが、素性を隠した先にある音楽的才能に惹かれてしまうのは世の常と言えるだろう。昨今の音楽業界では、圧倒的に露出の少ないメディア戦略でヒットを連発しているアーティストが数多く輩出されている。
「ずっと真夜中でいいのに。(以下、ずとまよ)」の場合は、作詞作曲を務めるボーカル ACAね が、顔出しはしないと言うスタンスを保ちながらも、音楽の暴力とも言える様なハイレベルで良質な音楽作品を多数リリースし続け、視聴者がそれに反応したと言う構図でヒット現象を巻き起こしてきた。そして、本記事で取り上げる「SUIREN」も相通ずる要素を持っており、今注目を集めているが、本項ではその理由を考察していきたい。
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音楽的実力があるからこそ取れるマーケティング戦略
"SUIREN" と "ずとまよ" の共通点は、音楽的な実力をベースにしたマーケティング戦略と言える。
アーティストがWebに焦点を当てて活動を展開する事は、最近でこそ目にする事が多くなったが、実際にはリアルなライブでのパフォーマンスに制限が掛かったり、ファンとのコミュニケーションを容易に取れない等、数々の活動面での制約を強いられる。それでも、この様な戦略を取る事ができるのは、ひとえに "音楽的な実力" があるからと言える。いくら素性を隠したミステリアスさを売りにしたとしても、ファンとの接点はやはり純粋な "音楽" となるので、作品としての歌唱力やリリックセンス、アレンジ力等の要素で、リスナーからの共感を得る事が重要になる。このため、この様な戦略が取れるのは実力のあるアーティストに限られると言える。
SUIRENの場合は、彼らの音楽的な魅力が2つある。
1つ目は 「歌唱力」だ。通常、歌の上手さは、的確に音程を捉え、リズミカルに発声できる事を基準に、多くの人が上手いボーカルなのかを判断している。ただ、それだけではプロのアーティストとして全国的な知名度を得るには足りず、良質なヒット作を生み出すアーティストは必ず "引っ掛かる何か" を持っている。この "引っ掛かる何か" とは、そのアーティストしか持っていない心地よい癖とでも言えるだろうか。つまり、音楽的な理論だけでは語れない、自然と聴き入ってしまうアーティスト特有の歌い方の特徴がこれに該当する。
SUIRENのボーカル Sui は、ベースとなる歌唱力は言うまでもないが、特に、高音域のメロディラインを歌う際の "淡さ" "心地よい切なさ" を感じる様な声質を持っており、リスナーが自然と聴き入ってしまう様な感覚に陥る。
また、魅力の2つ目は「アレンジ力」だ。これは冒頭でも触れた米津玄師「感電」のカバー曲にも挙げられる様に、一般的なアレンジとは異なり、ボーカル Sui の歌の良さを引き出す編曲を施していると言える。原曲と比べやや高音域を意識した調整を施し、サビ部分のリズミカルなメロディにおいてもハイトーンな心地よい抜けを創り出す工夫が凝らされている。細かい点だが、この様なテクニカルな工夫が楽曲の完成度をグッと向上させるものだ。
SUIRENのキーボーディスト兼アレンジャーの Ren は、ボーカルの良さを引き出す編曲力や、原曲の良さを残しつつもSUIRENの良さを加え、自らの作品として世の中とコミュニケーションを取る事ができる音楽的なバランス感覚に優れた稀有なアーティストと言えるだろう。
そして、この様な魅力を持ったSUIRENだが、3月5日に配信リリースされたEP「Replica1」に収録されている「喰う虚」の楽曲MVは特に必聴の作品となっており、最後に触れていきたい。
▼ クリックでMV動画をご視聴いただけます。
Quote source:https://twitter.com/suiren_project
↓ 関連情報を掲載
SUIREN 新曲「喰う虚」のミュージックビデオも公開
3月5日(金)に 1st EP『Replica1』をリリースしたばかりのSUIRENだが、このEPに収録されている「喰う虚」のミュージックビデオが、リリース日である3月5日(金)18時から公開されている。Ren によるアップテンポで軽快な楽曲アレンジが施された中にも、ボーカル Sui の透明度が高く聴き心地の良いハイトーンボイスが堪らない新曲となっており、SUIRENの良さが凝縮された1曲となっている。
2021年度 ネクストブレイクアーティストとして期待の「SUIREN」が気になる方は、ぜひチェックして見て欲しい。
※「喰う虚」MV動画: https://youtu.be/Pg04QzVUl4E
[Music Video]
Motion Direction and Edit : 渡辺花音 https://twitter.com/hananooto1014
Illustrator : Ckira https://twitter.com/Ckira_7963
Produce : yoru https://twitter.com/yorunoraita
◼︎ 2021.3.5(金)より1st Digital EP「Replica1」配信開始
https://ultravybe.lnk.to/replica1
SUIREN 1st Digital EP「Replica1」
-収録内容-
01.Entrance
02.景白-kesiki-
03.re:Sign
04.喰う虚
05.彗彩
06.hana
▼ アーティスト情報はこちら
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