撮影:ヤマダマサヒロ
coldrain、”Nonnegative”ONE MAN TOUR 2022 東京・LIQUIDROOM公演ライブレポート!
7月11日、coldrainが『Nonnegative』ツアーをスタートさせた。7月6日にリリースされたニューアルバム『Nonnegative』のリリースツアーとなり、その初日は恵比寿LIQUIDROOM。
ライブ後半、Masatoが「この夏からいろんなものが動き出すはず。もうルールなんて関係ねえと言うヤツもいるだろうけど、俺達はもっとデカいゴールを見据えてるし、みんなもそうだと思う。まだこのキャパシティの会場ではルールを敷かなければいけないけど、ちゃんと俺達は音楽を守ってきたんだと言えるように、そして溜め込んできたものを10月の横浜アリーナで発散できるように、この曲達を成長させたいと思っています」と語っていたが、彼らがツアーのキックオフとしてLIQUIDROOM(1,000人以下のキャパシティ)という場所を選んだ理由は極めてシンプルなものだったはずだ。
可能な限りゼロ距離で、可能な限りライヴ感溢れる空間を作り出したい。未だコロナウイルス感染症対策の規制が完全に取り払えない状況においてもcoldrainが思い描く理想のライヴを浮かび上がらせたいという気持ちがこの初日には満ちていたし、もっと言えば、それがこのツアーの最大の燃料なのだと思う。
実際、『Nonnegative』という作品の核にあるのも、アグレッシヴなライヴへの執念である。
たとえば今作の冒頭を飾る“Help Me Help You”のBメロ、ギターのループとシャウトの応酬と高速の四つ打ちが絡み合って強烈なトランス感を生み出すセクション。“PARADISE(Kill The Silence)”や“Cut Me”でドラムンベースのビートを導入し、モッシュやヘドバンとは異なる持続的なダンスへの接近。これらはコロナ禍を通過したからこその新たなフックとも言えるが、このライヴに一貫していたアッパーさとアグレッションは、これらのアレンジがあくまで「暴発的なテンションを生み出すこと」一点に向けて生まれてきたことを示していた。
特に、ブルータルなリフとドラムンベースが溶け合うことでフロア全体が揺れた“Cut Me”は…
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