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生きていてください…ゴーストツアー・ファイナルでTempalayが鳴らした生命力とは…
5月13日、Tempalayが「ゴーストツアー」のファイナルとなる東京公演をZepp Hanedaで開催した。最新作『ゴーストアルバム』からの楽曲を中心とするセットリストが組まれた今回のツアーでは、アルバムのほぼすべての楽曲でベースをプレイしたBREIMENの高木祥太をサポートに迎え、最新のバンドの姿を披露。この日は演出に盟友Margtも迎えた特別な内容で、全12公演に及んだツアーを最高の形で締め括った。
不穏なサイレンが鳴り響く中、ステージ前方の幕が開くと、明滅するフラッシュとレーザーによるド派手なライティングですぐにTempalayの世界に引き込まれる。これまでとは上手・下手を逆にして、上手からJohn Natsuki、高木、小原綾斗、AAAMYYYが並び、一曲目は“シンゴ”からスタート。音源より少しだけテンポを落として、4人の呼吸を確かめるような演奏が印象的だ。
バンドの背後には全面に巨大なスクリーンが配置され、そこに映し出されるサイケデリックな映像とともに、“人造インゲン”や“のめりこめ、震えろ。”といったアッパーな楽曲が演奏されると、かなりの没入感がある。民謡のようなヴァースと、AAAMYYYのクールな歌声によるコーラスの対比が面白い“ああ迷路”では、〈あの管制塔〉という歌詞が、羽田空港と隣接した会場とのリンクを感じさせたりも。
動きの多いプレイでバンドのフィジカルに貢献する高木との化学反応は大きく、リモートを中心としたアルバム制作時は、実際に一緒に演奏する機会こそあまりなかったというが、ツアーを通じて4人のアンサンブルが磨かれたことは明白。高木と初めて一緒に作った曲だという“EDEN”は、ミニマルな前半から一転、歪んだがギターがロックなリフを弾く後半でよりヘヴィな演奏を聴かせる。
そんな現在のバンドのグルーヴが爆発したのが、“未知との遭遇”からシームレスに流れ込んだ“my name is GREENMAN”。この曲では全員がこれまで以上にパワフルな演奏を聴かせ、AAAMYYYのコーラスもいい意味でラフなのが曲の雰囲気にマッチしている。小原に紹介され、重低音でのベースソロを聴かせた高木は曲中にステージを自由に動き、小原やNatsukiと向き合って演奏する様は、さながら往年のハードロックバンドのようだった。
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