沢尻エリカ、所持を認めた違法薬剤MDMA。10年以上前から常用使用か…エイベックスの社会的責任に言及する声も
沢尻エリカ容疑者(33)が11月16日、合成麻薬MDMAを所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで、警視庁組織犯罪対策部第5課に逮捕された。沢尻エリカ本人は「私のものに間違いありません」と容疑を認めているとの事だ。
この報道自体のセンセーショナルさも去る事ながら、この違法薬物であるMDMAは別名「エクスタシー」などの俗称を持っており、覚醒剤に似た化学構造を持つ合成麻薬の一種との事。沢尻本人も逮捕前夜に参加していたクラブなどで集団で使う「パーティードラッグ」などの側面があるとされる。
1989年に麻薬指定され、MDMA自体は20年くらい前から日本国内でも出回り始めたと一部の関係者は言及している。東京・歌舞伎町界隈や六本木周辺などでは、当時の価格相場で1カプセル、もしくは、1錠あたり7000円くらいで密売されていたというから驚きだ。
クローズドノートの記者会見における「別に」騒動から華麗な復帰を遂げてきた最中でのスキャンダルとなっている。本記事では、その背景と理由について言及していきたい。
◆ 10年以上前から違法薬物を常用か...
16日に逮捕された沢尻エリカだが、一部報道によれば、警察の取り調べに対し「以前から違法薬物を使っていた」と話しているという。
2007年に主演映画クローズドノートの舞台挨拶で「別に」との発言で騒動を起こした後、ハイパー・メディアクリエーターの高城剛氏との離婚騒動なども重なり、女優としてのイメージは急落し、2009年に当時所属していた大手事務所から契約を解除され、一時は芸能界を干された状況に陥りました。その後、2012年に主演した映画「ヘルタースケルター」で復帰を果たし、女優としてキャリアを重ねてきた最中のスキャンダルでした。さらに、来年2020年にはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」への出演も決まっており、今回の逮捕による多方面へのダメージは大きくなる事は必須と思われます。
また、女優としてキャリアを重ねる一方で、2012年には「週刊文春」(文藝春秋)によって大麻使用を報じられていたように、業界内ではずっとクスリの噂が絶えない芸能人の一人でもあったよう。周辺関係者からは、仕事のドタキャンや遅刻に加え、撮影途中で突然逃亡して数時間にわたり姿を消すこともあるなど、違法薬物で自身の行動をコントロールできなくなっていた面も伺えるなど、逮捕までのカウントダウンは進んでいたようだ。
◆ エイベックスは実態を把握していなかったか...
沢尻エリカの現事務所であるエイベックス・マネジメントについては、今後の情報更新を待つ必要はあるが、違法薬物の使用実態を把握していたかどうかが重要な要素となりそうだ。
もし以前所属していた事務所の契約解除理由が、各誌で報じられているように大麻の使用によるものであれば、通常そうした情報は大手の芸能事務所には流れることが想定されるため、現事務所のエイベックス・マネジメントが知らないとは考えにくい。また、2012年当時から沢尻のクスリ疑惑が業界内で広まっていた状況で、事務所が彼女のクスリ使用の事実を把握していなかったのかどうかは、疑問符が残るところかも知れない。
加えて、今回の一連の騒動に別の側面から切り込んでいるのは、ラサール石井だ。
Teitterのアカウント上で、「まただよ。政府が問題を起こし、マスコミがネタにし始めると芸能人が逮捕される。次期逮捕予定者リストがあって、誰かがゴーサイン出してるでしょ」とツイートしている。これは安倍首相の「桜を見る会」をめぐる問題などを踏まえた発言とも受け取れ、政界のスキャンダルで具合が悪いタイミングで、今まで10年近くも逮捕されて来なかった可能性のある大物芸能人のスキャンダルが起こることへの揶揄とも受け取れる。
沢尻エリカが起こしてしまった違法薬物問題はあってはならないことだが、一芸能スキャンダルだけでは終らない予兆も見て取れる。
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